熟して英語

歳を重ねて見えてくる英語。。。日々ちょっと考えさせられる英語の色々を綴っていきます

Bidenさんの authenticity とは?

今日民主党大会が全て終わって、
バイデンさんは正式に大統領候補に指名されました。


今回あるコメンテーターはバイデンさんの良さは authenticity だと言いました。


いつからでしょうか。
オーセンティックという単語が日本語の中にも使われるようになったのは。。。


 real "とか "genuine" と違うのは何んだろう。
日本語の意味の「本物」とはどう違うのだろう。



もう一人のコメンテーターはバイデンさんのことを
      What you see is what you get.


これ、日本語の「見た目とおり」「現物のまま」。
これも authenticity に通じるもの。


飾りがなくって、演出しているものも何もなくって、ありのままで自然体。
それ以上でもそれ以下でもない。


ただ、authentic であるということは。。。
その自然体の素の部分に信頼の価値があるということ。
さりげなく品質保証書がくっついている感じ?


だから、authenticity のある人は信頼され、
心の通う authentic communication ができるんです。


ここが "real" という単語とは違うのかも。


         

....Woulda, Coulda, Shouda Election

いやはや、オバマさんの民主党大会のスピーチは圧巻でした。


ずっとトランプ政権については口を閉ざしていたオバマさんが今度こそは
"open his kimono" をするのではないか、というコメントがCNNで前日ありました。


"open his kimono"  ってそのままだと「着物をはだける」


欧米では前開きでひらひらとしたガウン的な着衣を全てkimonoと言う。


この表現は「胸の内を忌憚なく話す」という意味。
そして今日のオバマさん、まさにそのとおりやってくれたのでした。


"John Biden made me a better President"
 ー彼は私をより良い大統領にしてくれた


バイデンさん、これ以上の賞賛の言葉はないのではないでしょうか。。。




さて、その前のヒラリーさんのスピーチに、
 "This can't be another woulda, coulda, shoulda election!"という発言が。


この塊は仮定法に使う↓をまとめたもの。


woulda → would have  
coulda  →   could have  
shoulda →  should have


口語で早く発音をすると ウッダ、クッダ、シュダ、という発音になります。
going to を gonnaと書くように発音通りのスペル。


仮定法は、「あああ、あの時ああすればよかったのに。。。」のように
後悔とか言い訳とか、済んでしまったことについてああだこうだと言うときに使います。
これは日本語の「たられば」という俗語ですね。


英語にも日本語にもこんな表現があるなんて、、、
人間は誰しも後悔することは共通。


I should have voted.  I would have voted if I had known he was going to be elected. 
I could have voted, but I didn't because I thought she'd win anyway.


あああ、彼が勝つのがわかっていたなら、一票いれに行ったのになあ、、、
行けたけど、行かなかったのよね、どうせ彼女が勝つってわかってたから


と思った人が前の選挙後にいたのでは?


、、、ということで今度こそは投票に!というメッセージ。



         

求められる人の形容詞

民主党大会が始まった。


最近よく聞く単語の形容詞が


         decent (品位のある、まともな)


それから、もっと頻繁にこれ。


            empathetic (感情移入できる、共感をもてる)


こんな資質を持った人を次期大統領に!


と多くの人が繰り返して言う。





民主党大会はMilwaukeeでの開催はかなわず、オンライン大会って、、、
一体どんな感じになるんだろう、、、
とCNNのコメンテイターが前日話し合っていた。


画面を通して、もっと intimate (親密な)になり、fireside chat のような
感じになるんじゃないかな、というコメントがあった。


fireside chat....(炉辺談話)


暖炉の前で暖かな炎が燃えている場でくつろいでのおしゃべり。。。
ロマンチックな洋画の場面で登場するシーンです。


日本なら炬燵ですね。炉端はもうあまりないですものね。


あったかな場所って、親密感が増すんですよね。



名前を入れて話す

例えばCNNで Anderson Cooper がコメンテーターにコメントを求めるとき、
まずはその人の肩書等の紹介から始めるんですが、


そのコメンテーターはたいていの場合、


”Thanks for having me tonight, Anderson ....”と切り出します。


直訳すれば「今夜はこちらにお招きいただきありがとう」という意味ですが、
日本語の「よろしくお願いします」のようなもの。


そのあと、コメントが始まるのですが、話の区切りに、
”You know、Anderson......なんちゃらかんちゃら、Anderson........."


とういう具合に話の合間に結構な頻度で相手の名前を挟みます。


テレビ画面だから余計かもしれないけれど、アメリカ人は例えば
ちょっと挨拶するときだって、名前を入れてくれます。


"Hi !  Hanako!",  とか ”See you next week, Hanako!"のような感じ。


これは自分が大切にされているような気持になって結構小気味いい感じがします。


名前を入れて話す、、、
日本人は使いなれていないので、上手くできないのだけれど、、、、


やってみると一気にネイティブライクになって
意外と相手の距離が縮まる良い手段なんですよね。