熟して英語

歳を重ねて見えてくる英語。。。日々ちょっと考えさせられる英語の色々を綴っていきます

Everyone-old-is-new-again cabinet とRBG

発足した菅新内閣ですが、海外の報道は女性の数が少ないことを強調した記事が中心です。


9月16日付 Washington Post のヘッドライン。
    Japan’s new cabinet looks a lot like its old (male-dominated) cabinet
     日本の新内閣は(男性優位の)前内閣と代わり映えしない


記事では
    Same old, same old (men). And only two women.
    以前と同じ面々、年配の男性、女性は二人だけ
 とあります。


「相変わらずの」という意味もある same old と文字通り「以前と同じ高齢の男性」same old men の二つをかけて面白く伝えています。



同日の New York Times でも似たようなヘッドライン。
   Japan’s New Leader Picks His Team: Familiar Men, and Fewer Women
   日本の新首相が新しいチームを結成:同じ顔触れ、少ない女性閣僚


Mr. Suga, 71, put forward an everyone-old-is-new-again cabinet dominated by ministers who will continue in the jobs they held under Shinzo Abe......


  everyone-old-is-new-again cabinet
  前と同じ面々を新しくしてみただけ内閣


ハイフンにつなげた形容詞を作って、「なんちゃって新内閣」という言っているのでしょうね。



奇しくも昨日87歳だった米連邦最高裁のルース・ベイダー・ギンズバーグ判事が亡くなったという悲しいニュースが入ってきました。
女性だけでなく、性別を超えて男女平等の権利を主張して戦ってきた素敵な女性でした。あるインタビューの中で、彼女が男性に交じって唯一の女性最高裁判事であった時期のことを振り返って「最悪の日々」だっだと回想していたことを昨日の New York Times が伝えています。


“The image to the public entering the courtroom was eight men, of a certain size, and then this little woman sitting to the side. That was not a good image for the public to see.” 
「法廷の判事たちの姿ですが、、、、同じような背格好の8人の男性、そして脇にちょこんと小さな女性が一人だけポツンと座っている。。。これは大衆に見せるべき良いイメージではないでしょう。」


先週ひな壇に並んだ菅内閣の same old, same old (men), everyone-old-is-new-again cabinet の記念撮影も女性閣僚がたったの二人。


      That was not a good image for the public to see


のようにも見えました。



画像はお借りしています。