熟して英語

歳を重ねて見えてくる英語。。。日々ちょっと考えさせられる英語の色々を綴っていきます

とうとうBREXIT-完了形の力

             
     Brexit has happened


  今朝カウントダウン終了後、 CNNのキャスターがそう言っていました。
  そしてNY Timesも


     Brexit has arrived


3年間あーでもない、こーでもないと揉めにもめて
その間首相も3人も交代してしまって、、、
それでなんだかようやく離脱した。


「え~!ほんとに離脱しちゃったんだ!」と
実際みんな驚いていたり、人によってはホッとしているわけです。
(これからが正念場ですが。。。)


日本の新聞記事は「英国EU離脱」とだいたいがそういう見出し。


う~ん、この文言だけだと「とうとう現実になっちゃった」感ないですよね。


もしBrexit happens, Brexit arrives という見出しがあったとしても然り。
(英字新聞の見出しは過去のお話は過去形が使われず、現在形)


だからこの現在完了の has です。
このニュースを語るのには完了形しかないじゃないですか!


道のりが長くて、もしかしたら実現しなかったかもしれないけど、
ほんとうになっちゃった!という時間的なもの、驚きも含め全て網羅しています。


Brexit has happened → Brexit やっぱり実現しちゃった
Brexit has arrived→ Brexit がついにやってきちゃった


重い荷物を担いで、あちらこちらに寄り道した挙句、
ようやくおうちにたどりついた(arrive) 感じ。


英語の完了形、なかなかの優れものなのです。


日本語の動詞の一語でこれだけ表せるものがないですね。
「とうとう」とか「ついに」とか入れて、しかも
ビックリ!!!マークもちょっと入れてあげないと。


まあ、だからこそ、冠詞同様、日本人学習者にとっては難儀なものです。  



       

ああ、どうにも止まらない~ トランプの話

昔、山本リンダが歌ってましたよね~ ←私この時代の人。


Trump のことです。
CNNは2016年からずっとこの人のニュース一色っていいくらい。


色々とやらかしてくれるから、次から次へと、
もうどうにも止まりません。


NYCに遊びに行ったとき。
あるブランドのお店に入ったら、店員のおばちゃまが
「彼の顔がTVに映るとすぐチャンネル替えるのよ!」
とおもむろに話し始めました。


ひどく同感した私に
 ”OH~I LIKE YOU!”
と嬉しそうに言われてしまった。



CNNでしたか、NY Timesでしたか。。。彼のことを
 ....more surface than substance   
 うわべだけで中身なし 
    ↑ ピーマンのこと



 このsubstance、物質、実質という意味ですけど、
 ちゃんと教養や知識で中身が詰まっていることですね。
 His talk lacks substance → ペラペラしゃっべてるけど、学ぶことなし!



今はアメリカのニュースは弾劾裁判一色
裁判が始まる前、CNNのコメンテーターが、皆がこれから
   lay out the math 
するんだよ~と言ってました。


lay out the facts は良く使う。
テーブルの上に出せる証拠物を全てざらリと並べ(lay out)して、
皆で吟味するような。。。


このmathを使うとね、数式を解くみたいに、
正答にたどりつくまでの経緯をちゃんと順繰りにしっかりと披露する、
ということですね。


面白い表現。



あらら、、、「ピーマン」は死語らしいです。。。

          

英語も謙虚

          I'm not a law student,
             so correct me if I'm wrong.....


とCNNで私の大ファンAnderson Cooperが言いました。
そう前置きして、トランプ弾劾に関する質問を法律の専門家に投げかけいてました。


この ”Correct me if I'm wrong...."ですが、
「門外漢なので間違っていたらごめんなさいね」
 というフレーズの塊をちょちょちょっと
質問や意見の前置きにアメリカ人差し込みますね。


日本語にだって普通にある表現ですが、
アメリカ人って常に自信満々で、なかなか弱みを見せたがらない人たち、、、
こんな謙虚な表現使うのだろうか、って思う人だっているかも。。。


英語で色々あるんですよね、こういう謙虚で丁寧な塊表現。


覚えておくとスマートに聞こえるかも。


ああ、それともAndersonが言うからいいのか???


         

Life is short....冠詞の力


         

どなたかのシニアブログに↑が掲載され、和訳がこんな感じに、、、
  「人生は短い 旅をしよう 靴を買おう ケーキを食べましょう」


まあ、いいんですけど、ネイティブはこんな風に理解するんですね。


  人生は短いんだよ、だから常々行きたかったフィンランドへの旅行に行ってしまおう
  それからあのxxxブランドの素敵なヒール、ほしかったでしょ?だから買ってね
  そして有名スウィーツ店のモンブランのケーキを食べちゃいましょう
  おたおたしていると人生終わっちゃいますよ~


「思い描く具体的なこと」を秘めた the なんですね。
英語の冠詞は短いけど、なんて偉大な働きをするんだろう。。。



定年になってもう一年が過ぎてしまった。
ほしいヒールも食べたいスィーツはないけれど、
そろそろフィンランドへの旅を実現しなくては!