熟して英語

歳を重ねて見えてくる英語。。。日々ちょっと考えさせられる英語の色々を綴っていきます

とうとうBREXIT-完了形の力

             
     Brexit has happened


  今朝カウントダウン終了後、 CNNのキャスターがそう言っていました。
  そしてNY Timesも


     Brexit has arrived


3年間あーでもない、こーでもないと揉めにもめて
その間首相も3人も交代してしまって、、、
それでなんだかようやく離脱した。


「え~!ほんとに離脱しちゃったんだ!」と
実際みんな驚いていたり、人によってはホッとしているわけです。
(これからが正念場ですが。。。)


日本の新聞記事は「英国EU離脱」とだいたいがそういう見出し。


う~ん、この文言だけだと「とうとう現実になっちゃった」感ないですよね。


もしBrexit happens, Brexit arrives という見出しがあったとしても然り。
(英字新聞の見出しは過去のお話は過去形が使われず、現在形)


だからこの現在完了の has です。
このニュースを語るのには完了形しかないじゃないですか!


道のりが長くて、もしかしたら実現しなかったかもしれないけど、
ほんとうになっちゃった!という時間的なもの、驚きも含め全て網羅しています。


Brexit has happened → Brexit やっぱり実現しちゃった
Brexit has arrived→ Brexit がついにやってきちゃった


重い荷物を担いで、あちらこちらに寄り道した挙句、
ようやくおうちにたどりついた(arrive) 感じ。


英語の完了形、なかなかの優れものなのです。


日本語の動詞の一語でこれだけ表せるものがないですね。
「とうとう」とか「ついに」とか入れて、しかも
ビックリ!!!マークもちょっと入れてあげないと。


まあ、だからこそ、冠詞同様、日本人学習者にとっては難儀なものです。